ユーロを一から学ぼう
               

ユーロとは

ユーロとは、EUに加盟している国が使う共通の通貨の名称です。EUとは日本語では「欧州連合」などと訳されるヨーロッパの地域統合機構の事で、2014年現在では28ヶ国が加盟している政治や経済の統合体です。ユーロは2002年からその紙幣や硬貨の流通が開始されました。ユーロの導入国は2014年1月にはラトビアが導入して18ヶ国になりました。

加盟国の経済の状況や規模はそれぞれ違います。加盟国の中のひとつの国の経済危機が統一通貨であるユーロに対する信頼を失わせ、ユーロ圏全体に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。そのため、ユーロ導入に際しては収斂基準(マーストリヒト基準ともいいます)とよばれる4項目の基準が設けられています。EUに加盟している国といえども、基本条件をクリアできていなければ、ユーロを導入することはできません。収斂基準は大変厳格なものですが、ギリシャは基準をクリアしていなかったことを隠し、虚偽の申告をしてユーロを導入しました。ギリシャの経済状況は本当は危うい状態だったのです。その後ギリシャは財政破綻に陥り、世界全体を巻き込む「ユーロ危機」を引き起こしました。

ユーロ導入後も「安定成長協定」と呼ばれる財政規律を守らなくてはなりません。しかし、その導入のメリットは大きいのです。東欧諸国をも含め多くの国々がユーロ導入を目指しています。例えば加盟国の複数の国々を旅行する時、ユーロを持っていればいちいちその国の通貨に両替しなくても、そのまま買い物も乗り物に乗ることもできます。換金の際にかかる手数料もなく、統一通貨のため加盟国間では為替の変動ということもなくなります。また企業間の取引には関税がかからないので、商売がしやすくなって経済活動が活発になることが期待されます。今やユーロはドルと並び世界の基軸通貨に成長しつつあるといわれています。

同じ通貨を使う国同士が経済的なメリットを共有しやすくなる一方で、経済に対する政策を国ごとには自由に決められないという不自由さもあります。日本の日本銀行にあたるのが欧州中央銀行(ECB)で、ユーロ圏すべての国を傘下に置いています。ユーロ圏の金融に関する様々な政策をたて、各国の中央銀行がそれを実行するという体制です。文化や伝統が違い、国情や経済状態も違う国々をひとつにまとめて統括するのは無理があるのではないか、と統合に対する危惧を論じる人々も多いのが実状です。ユーロの基礎知識として、押さえておきたいことがらです。

 
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